もくじ
1.VTuberの種類は2Dと3Dに別れる
VTuberは主に2Dと3Dの2つの種類に分かれます。
VTuberになる前にまずは2Dと3Dの違いをしっかりと理解した上で、どちらが自身に向いているのか判断しましょう。
双方にメリット・デメリットがありますし、経費なども考慮すべきですからね。
1-1.2D VTuberとは・メリット・デメリット
2D VTuberとは、私たちが普段テレビで見ている、平面上の画面に映るアバターの事を指します。
2DのDは、dimensional(◯次元の)の略語であり、2Dとは二次元空間を意味します。
2D VTuberとしてアバターを作成し活動するのであれば、
- Live2D
- FaceRig
などのソフトやアプリを活用するのが一般的。
<メリット>
- 事前に綺麗なキャラクターを用意して活用できるので作画が安定している
- 利用するアバターが既にあるのであれば専門的な知識などは必要ない
- 必要機材としてはPC・Webカメラ・マイクの3つだけでOK
- スマホで簡単にVTuberデビューできる便利なアプリ(FaceRig)もある
<デメリット>
- 3Dと比較して動きに制限がある
- 画面に写るのは主に上半身だけ
- 専用のイラストを用意する必要がある(live2Dを使用するのであれば、live2D用のイラストが必要)
1-2.3D VTuberとは・メリット・デメリット
3D VTuberとは、私たちが生活している環境に擬似的に近づけた立体映像を指します。
もっと分かりやすく言うと、私たち人間により近づけた姿を映像として表現できる幅が広がったものということです。
また、2Dと比較するとかなりアバターの動きにリアリティが出てくると共に、可動域に関してもかなり広くなるのでVTuberとしての楽しみも広がります。
<メリット>
- 2Dと比較して動ける範囲が広い
- 専用のプラットフォームが存在するので交流ができる
- アバター制作に対するレパートリーがとても広い
- スマホで簡単に3D VTuberになれるアプリ(REALITY)もある
<デメリット>
- 本格的にやろうとすると必要機材が多くなる
- 専門的な知識が必要な場合もある
- 一部のアプリやソフトではアバターのオリジナリティが出しにくい
2.VTuberを始めるにはスマホかPCによって始め方が違う
VTuberをPCで始める場合と、スマホで始める場合、それぞれやり方が全く異なります。
最近は便利なアプリがリリースされており、スマホ1台でライブ配信アプリを活用してアーカイブを残し、YouTubeにアップする人も増えてきています。
また、PCで行う場合でもMacBookかWindowsかによって違いがあるため、あなたが持っているPCに合わせたやり方を選択する事が重要です。
2-1.スマホでVTuber活動を行う場合
基本的にはライブ配信アプリを活用してライブ配信の動画をアーカイブとして残し、その後YouTubeにアップするのが一般的。
スマホとアプリさえあればいつでもどこでもVTuber活動を行う事ができるため、最近はYouTube上でもかなりVTuberが増えました。
また、ライブ配信アプリの特徴としては、収益化がとても簡単である点も大きな魅力。
YouTubeの場合はどうしてもマネタイズに関しての条件が厳しい。
そのため、VTuberとして少しでも収益を上げたいと考えている方にはアプリがおすすめです。
<おすすめスマホアプリ>
- Mirrativ(ミラティブ)
- REALITY(リアリティ)
- hololive(ホロライブ)
2-2.PCでVTuber活動を行う場合
PCでVTuber活動を行う場合は、スマホとは違いWebカメラなどの機材、ソフトウェアが必要になります。
PCに専用のソフトをダウンロードし、アバターを一から作成するのが一般的です。
メジャーなやり方としては、FaceRigを活用してアバターを作成しWebカメラを通じて動かす方法。
その他にも最近だとVR(バーチャル・リアリティの略語)を活用したVTuberも増えてきており、手足など全体を動かして表現するやり方も人気が高いです。
3.VTuberのキャラクターデザインの作り方
VTuberとして活動を行う場合一番重要になってくるのが、キャラクターデザイン。
キャラクターデザインに関しては
- 自分で作る
- 外注して他の人に作成してもらう
かの2つから選択することになるので、自分で作れる方は自主制作した方が愛着が湧きやすいかもしれませんね。
自分で作れるようになるには、最低でも1ヶ月間の時間を要する場合が多く、YouTube上にハウツー動画が上がっているので無料でスキル取得ができます。
ちょっとしたキャラクターデザインを作成するだけでしたら、わざわざ専門学校へ通ったり有料教材を購入したりする必要性はありません。
また、ご使用のスマホアプリやPCソフトによっては既存のキャラクターデザインを使用して始める場合もあります。
キャラクターデザインを作るのが面倒だと感じる方は、簡単に始められるスマホアプリを活用した方がかなり楽です。
3-1.スマホアプリで簡単に作る方法
キャラクターデザインを作るにあたり、スマホアプリを活用する方法が一番簡単と言っても過言ではありません。
REALITYを例に挙げると登録にはSNSアカウントがあれば簡単に行える上に、アバターの作成方法に関してもかなりシンプルに行えます。
スマホアプリによっては操作性に優れていないものもあるので、出来るだけ簡単かつシンプルにアバターを作成できるアプリを選択しましょう。
3-2.PCで作る方法
PCで作る場合はスマホアプリと比較して、かなり凝ったキャラクターデザインを制作する事が可能です。
「とことんキャラクターデザインにこだわりたい!」という方は、PCで専用ソフトを使い作成した方がよりクオリティの高いアバターが作れるでしょう。
今は無料でダウンロードして使えるソフト(VRoid Studioなど)もあるので、初心者でもYouTubeでハウツー動画を見ながら比較的簡単に作れます。
ただ、スマホアプリと比較してある程度のスキルと知識が必要です。
4.PCで本格的に作りたい人向けツール6選
- FaceRig
- Live2D
- FaceVTuber
- Hitogata
- Vカツ
- VRoid Studio
「キャラクターデザインにこだわってアバターを制作したい!」という方は、スマホアプリよりもPCで取り組んだ方が良いです。
カスタマイズの幅がスマホアプリと比較して全く異なる上に、VTuberとしての活動の幅もかなり広くなるのでこだわりたい方にはおすすめ。
また、有名VTuberの多くがPCでソフトを活用して、プロの方がしっかりと作られているので、
「将来的には有名VTuberのようになりたいな…」
と思っている方も是非ともトライしてみてください。
4-1.FaceRig
VTuberの中でも多くの人が活用しているPCソフト「FaceRig(フェイスリグ)」ですが、最大の特徴は3Dモデルを簡単に操作できることにあります。
買い切りのソフトとなっており、PCに求められるスペックもそこまで高くないです。
ゲーム配信プラットフォームであるSteamで購入可能となっており、価格も1,480円とかなりリーズナブル。
PCとWebカメラさえあれば後は、FaceRigをダウンロードするだけ。今日からでもVTuberとして活動できます。
4-2.Live2D
2Dキャラクターデザインしたい方におすすめなのが、Live2Dになります。
かなり細かいところまでキャラクターデザインをいじる事ができる上に、トライアル無料版として最初の42日間は無料でソフトを利用できます。
原画のクオリティのまま自由に自身で作成したキャラクターを動かす事ができるので、かなり作りがいがありますね。
4-3.FaceVTuber
- ブラウザ
- PC
- Webカメラ
だけで簡単にVTuber活動を行う事ができるFaceVTuberですが、こちらは予め作成したキャラクターデザインをアップロードする事でアバターを動かせます。
セットアップに関してはとてもシンプルであり、既存のキャラクターデザインも気軽に利用できます。
ただ、既存のキャラクターデザインを利用する場合は、著作権の問題もありますので必ず確かめた上で利用するようにしてください。
4-4.Hitogata
誰でも30分程度で3Dのキャラクターデザインを作成できるフリーソフトです。
無料で活用できるPCソフトの中では一番カスタマイズ性に優れているソフトであり、作成したアバターを書き出して他のサービスでも使用する事ができます。
ただ、凝ったキャラクターデザインを作成するにはある程度の専門的なスキルと知識が必要なので、是非とも動画を参考してみてください。
4-5.Vカツ
手軽に3Dアバターを作れる事で話題のVカツですが、実はスマホアプリ版もリリースされておりPC同様に簡単にアバターを作れます。
PC版の方がかなり凝った設定までできるのでおすすめ。
また、VR機材があるとより動きの幅が広がるので、有名VTuberのような幅広い活動も気軽に行えます。
4-6.VRoid Studio
Mac、Windowsどちらにも対応している、3Dキャラクラーデザインのフリーソフトです。
“3Dを使ったコンテンツを誰でも作れるように”といったキャッチコピーを打ち出しており、比較的誰でも簡単にアバターを作成できる優れもの。
ハウツー動画をYouTubeにアップしている人もかなり多いので、視聴しながら初心者の方でも簡単3Dアバターを作る事ができます。
5.Vtuber作成を依頼する場合の発注先・金額相場
VTuberとしてのキャラクターデザインを自身で作成するのが面倒な方は、プロに依頼するのも一つの手です。
幸い、今はココナラやSUKIMA(スキマ)などの便利なサービスがあるので、初心者の方でも気軽に依頼する事ができます。
ただ、依頼する際には金額相場の把握と、ある程度の制作に関する知識が必要です。
5-1.2Dの場合
サービス名 | 価格帯 |
ココナラ | 1万円〜10万円 |
SUKIMA | 5,000円〜5万円 |
SNS(デザイナーへの直接依頼) | 要相談 |
(※数字はあくまでも目安です。)
一般的には2Dキャラクターデザインは、数万円から数十万円が相場。
2Dの場合は
- イラスト料金
- モデリング料金
の2つの料金が含まれます。
ここでいう”モデリング”とは、二次元または三次元のデータを作成する作業。
5-2.3Dの場合
サービス名 | 価格帯 |
ココナラ | 1万円〜30万円 |
SUKIMA | 2万円〜15万円 |
SNS(デザイナーへの直接依頼) | 要相談 |
(※数字はあくまでも目安です。)
3Dキャラクターデザインの場合は、数万円から数百万円までとかなり幅があります。
- デザイン料金
- イラスト料金(デザイン料と一緒になる場合もある)
- モデリング料金
の3つの要素が最終的な支払い料金に含まれます。
どのサービスを利用して外注するにしても、発注者側にもある程度の知識は必要となります。
初心者の方はまずはある程度知識を身につけてから、検討した方が良いでしょう。
6.企業系VTuberになりたい方はオーディションを受けよう!
企業系VTuberになるには企業主催の声優オーディションを受け、採用される必要があります。
実際に今開催されている企業系VTuberのオーディションとしては…
- 【にじさんじ】バーチャルYouTuberオーディション
- ホロライブ VTuber随時募集オーディション
- バーチャルライバー「ぶいらいぶ」の新人オーディション
- VTuber100体プロジェクト|OPEN BETA
- Lenovo Legion VTuber オーディション
の5つのみとなります。
企業系VTuberのオーディションは年々増加傾向にあるので、一つでダメだったとしても個人で活用しながら何度も挑戦して目指す人が多いです。
7.VTuberの歴史について(どうやって作られ、広まったか)
VTuberとは”バーチャルYouTuber”の略語であり、元はバーチャルライブ配信を行っていたキャラクターがYouTuberデビューしたのがきっけです。
YouTuberという職業が世間で認知され出して、バーチャルライブ業界でもYouTubeに参入しようという事で、徐々にVTuberという言葉も認知され出してきました。
今ではYouTuber同様に、VTuberを職業として活動している人も大変多いです。
また、VTuberの歴史的背景を振り返ってみると、2018年に国内で大フィーバーしてその後翌年2019年には
- 中国
- 韓国
- インドネシア
- インド
と東南アジアを中心に海外進出してきました。
海外でここまで日本のVTuberの人気が広がったのは、日本国内のサービスではなく、海外でも使われているYouTube上での活動だったという事が一番の理由。
7-1.元祖VTuberは【キズナアイ】
世界初のバーチャルユーチューバーとして最初に活動を始めたのが、今ではかなりの認知度を誇るVTuberキズナアイです。
2016年12月1日にYouTube上に動画を初投稿しており、その1年後には登録者100万人を達成。
今ではYouTubeだけに止まらず、テレビや雑誌などにも数多く取り上げられています。
ちなみにキズナアイのようなキャラクターには、”モーションキャプチャー”と呼ばれる人間の動きをデジタル的に記録する技術が使われています。
今ではスマホで使えるアプリにもモーションキャプチャーの技術が導入されていますが、かなり高度な技術であることを認知している人は少数派。
3Dしかり2DであってもVTuberには、モーションキャプチャーの技術は今ではなくてはならないものとなっています。
7-2.2018年12月【バーチャルYouTuber】が流行語大賞に
2018年12月に開催された”ネット流行語100選”では、”バーチャルYouTuber”がトップ20位にランクインしています。
現在ではYouTube上に1万人以上のVTuberが存在しており、そのうちの半数がアクティブユーザーだと言われています。
また、VTuberの活躍によりVTuberを専門とした芸能事務所も数多くできており、今後もVTuberを活用したビジネス展開に目が離せません。
今ではVTuberは一つの文化といっても過言ではありませんが、今後、益々VTuberを対象としたVTuber事務所のリクルーティング事業が盛んになっていくでしょう。
そのほか、日本では今後5Gの導入により今以上にデジタル化が進み、VTuberの活動の場も今後も益々広がり続けることは間違いありません。
8.超有名VTuberランキングTOP5
- 『A.I.Channel』(キズナアイ)
- 『Siro Channel』(電脳少女シロ)
- 『Mirai Akari Project』(ミライアカリ)
- 『Kaguya Luna Official』(輝夜月)
- 『Hinata Channel』(猫宮ひなた)
今では数多くのVTuberが活用している訳ですが、その中でも特に有名なVTuberに絞ってピックアップしてみました。
VTuberとして活動してみようかと検討されている方は、是非とも先人たちの姿を見てどのように動画制作を行っているか参考にしてみましょう。
また、VTuberによっては差別化を図るために様々な工夫を行っているので、少しずつ真似していくと自身の動画の質の向上にも繋げる事ができますね。
8-1.『A.I.Channel』(キズナアイ)
“キズナアイ”といえば知らない人はいないと言っても過言ではないくらい今では、認知度No. 1のVTuber。
VTuber活動としては基本的な一人語りだけではなく、
- 歌ってみた
- 踊ってみた
- 有名芸能人とのコラボ
- ゲーム実況
など様々なことに挑戦している今話題沸騰中のVTuberの一人です。
活動の幅がかなり広いため、今では様々な業界で認知されているVTuberですね。
<参考にしたいポイント>
- キャラ設定をしっかりと詳細まで定めている
- 様々な業界の人とコラボする事で認知度拡大を狙っている
- 有名YouTuber(人間)がやっていることを真似してネタにしている
8-2.『Siro Channel』(電脳少女シロ)
アイドルを目指しているVTuberとして知られている電脳少女シロ。
特徴としてはアイドルを目指しているという設定もあってか、歌ってみたや踊ってみた系の動画が多い事が挙げられます。
声優を勤めていると噂されている結月春奈さん自身も、アイドルを目指しているらしいですね。
<参考にしたいポイント>
- キャラクター自身に、応援したくなるような夢や目標がある
- チャームポイントが分かりやすい(電脳少女シロの場合は”アホ毛”)
- 見た目と中身のギャップで魅力をアピールしている
8-3.『Mirai Akari Project』(ミライアカリ)
キャラクターデザインはあの初音ミクを手掛けた”KEI”氏が行っている事でも有名なミライアカリ。
特徴は何と言っても、他の女性VTuberではあり得ないくらいの下ネタの多さです。
下ネタ発言が多すぎて自身でも謝罪動画をネタとして挙げるほどのおふざけ系VTuberとして、今ではかなりの人気を誇っています。
<参考にしたいポイント>
- 可愛いキャラクターで下ネタを連発することにより差別化している
- エゴサーチが早くファンのツイートなどには高い確率で反応している
- ライブ配信の回数が多く、ファンとの交流が盛んである
8-4.『Kaguya Luna Official』(輝夜月)
「首絞めハム太郎」の声として大変有名なVTuber”輝夜月(かぐや るな)”。
VTuberの声が首を絞めたハム太郎みたいな声に聞こえる事から、ファンの中でもかなり好感を得ており、今ではキズナアイのライバル的な存在として君臨しています。
実際にYouTubeの登録者数も約98.8万人と、有名VTuberの中では2番目に多い数字です。
<参考にしたいポイント>
- 特徴的な声で他のVTuberとの差別化につながっている
- 常に動画内ではハイテンションであり、視聴者に元気を与えてくれる
- 自分のスタンスをしっかりと持っており、常にぶれない
8-5.『Hinata Channel』(猫宮ひなた)
プロゲーマー並みにゲームが上手い事が話題として上がっている有名VTuber猫宮 ひなた。
2chでは「実は中身は男性ではないのか!?」という噂もされており、声だけ変えて男性がゲーム実況したりしているのではと、一時期かなり話題になりました。
可愛らしい容姿とゲームの上手さから、多くのファンを抱えており、今では大変有名なVTuberの一人に数えられます。
<参考にしたいポイント>
- VTuberでありながら”ゲーム”というカテゴリーに特化している
- VTuber活動を始める前にTwitter等で準備告知を行った
- YouTubeだけではなくTwitterでも活動が盛んである